IBM Cognos Business Intelligence アプリケーションの作成

IBM® Cognos® Business Intelligence コンポーネントを使用して、レポート作成アプリケーションおよび分析アプリケーションを構築します。

IBM Cognos Business Intelligence アプリケーションのライフサイクルは数カ月から数年にまで及びます。その期間中にデータは変更される可能性があり、新しい要件が生じます。基本データが変更されると、作成者は既存のコンテンツを変更して新しいコンテンツを作成する必要があります。やがて、管理者もモデルやデータ・ソースを更新する必要が生じます。データ・ソースの使用についての詳細は、「IBM Cognos Business Intelligence 管理およびセキュリティー・ガイド」および「IBM Cognos Framework Manager User Guide」を参照してください。

始める前に

実用的なアプリケーションには、変更管理やデータ制御などを目的としたプロセスに加え、技術インフラストラクチャー、セキュリティー・インフラストラクチャー、ポータルなどが含まれています。IBM Cognos BI コンテンツの作成に関連するワークフローについては、「IBM Cognos Business Intelligence アーキテクチャーと実装ガイド」を参照してください。 追加情報については、IBM Cognos Solutions Implementation Methodology ツールキットを参照してください。このツールキットには、実装ロードマップやサポート・ドキュメントが含まれます。ツールキットに関する情報は、IBM サポート・ポータル (www.ibm.com/support/entry/portal/support) で入手できます。

IBM Cognos BI を使用してすべての IBM Cognos BI コンポーネントにまたがるアプリケーションを構築する場合、データ・ソースとモデルを探して準備し、コンテンツを作成して発行し、情報を配信します。 以下の図はワークフローの概要を示しています。

図 1. Cognos Business Intelligence を使用してアプリケーションを構築する次の 3 つの部分から成るフローチャート。データ・ソースとモデルを探して準備する、コンテンツを作成して発行する、情報を配信する。

手順

  1. データ・ソースとモデルを探して準備する。

    IBM Cognos BI では、リレーショナル・データ・ソースとディメンション・データ・ソースの両方からレポートを作成できます。データベース接続は Web 管理インターフェースで作成され、モデルの作成や、アプリケーションの作成および実行の目的に使用されます。

    オーサリングや表示の目的でデータを使用するには、Business Intelligence Studio/Authoring ツールに (パッケージと呼ばれる) メタデータのモデルのサブセットが必要になります。このメタデータは Framework Manager での詳細なモデル化を必要とする場合があります。

  2. コンテンツを作成して発行する。

    レポート、スコアカード、分析、ワークスペースなどは、IBM Cognos BI の Studio/Authoring ツールで作成されます。 どの Studio/Authoring ツールを使用するかは、レポートの内容、使用期間、対象読者などによって異なり、ディメンションを使用してデータをモデル化するか、リレーショナルにデータをモデル化するかによっても異なります。 たとえば、IBM Cognos Workspace Advanced、IBM Cognos Query Studio、IBM Cognos Analysis Studio ではセルフサービスによるレポート作成と分析が行われ、IBM Cognos Report Authoring ではスケジュールされたレポートが作成されます。通常、Report Authoring のレポートとスコアカードは広範囲の利用者を想定して作成され、IBM Cognos Connection やその他のポータルに発行され、そこでバーストや配布などのスケジュールが設定されます。また、Report Authoring では、セルフサービスによるレポート作成のためのテンプレートを作成することもできます。

  3. 情報を配信して表示する。

    IBM Cognos ポータルやサポートされているその他のポータルからコンテンツを配信し、ポータルに保存された情報や他のメカニズムによって配信された情報を表示します。作成に使用した Business Intelligence の Studio/Authoring ツール内からレポート、分析、スコアカードなどを実行することもできます。

    調整とパフォーマンスについては、「IBM Cognos Business Intelligence 管理およびセキュリティー・ガイド」および IBM サポート・ポータル (www.ibm.com/support/entry/portal/support) を参照してください。