一致するディメンション

複数のディメンション・データ・ソースを使用して作業する場合、ディメンションの中に、構造が同じものと、構造の異なるものとがあるかもしれません。

ディメンションを異なる構造で構成できるのは、データ・ソースが異なる目的で使用される場合があるからです。

例えば、"顧客"ディメンションが"収益"データ・ストアにはあり、"在庫"データ・ストアにはないことが考えられます。ただし、"製品"ディメンションと"時刻"ディメンションは両方のデータ・ストアにあります。

ディメンションが複数のデータ・ストアにあり、次のすべてが同じである場合、ディメンションの構造が一致しているといいます。

異なるディメンションの データ・ストア 間のドリルスルーを実行できるのは、ディメンションが一致している場合や、ディメンションの データ・ストア が同じベンダー・タイプのものである場合 (ソースとターゲットが IBM® Cognos® PowerCube である場合など) のみです。例えば、"収益"と"在庫"を表す 2 つのデータ・ストアに"製品"ディメンションと"時間"ディメンションが存在する場合、それぞれのデータ・ストアで"製品"ディメンションと"時間"ディメンションの定義を変えることができます。ただし、"製品"ディメンションと"時間"ディメンションの間でドリルスルーを行うには、各データ・ストアでこれらのディメンションの構造を同じにする必要があります。

ディメンションが一致しているかどうかわからない場合は、データ・モデルの作成者に問い合わせ、ドリルスルーで意味のある結果が表示されることを確認してください。

IBM Cognos Business Intelligence では、 SAP BW データ・ソース用に IBM Cognos Framework Manager によって生成された、一致するディメンションがサポートされていません。

ディメンションを使用してモデル化されたリレーショナル・データ・ソース

PowerCube またはその他の DMR モデルと一致する値を持つビジネス・キーが各レベルに含まれていることを確認します。また、「ルート・ビジネス・キー」プロパティーが設定されていて、階層の最初のレベルのビジネス・キーが使用されていることも確認する必要があります。これにより、このディメンションのメンバーを使用してドリルスルーを試みるときに、一致する MUN (メンバー内で一意の名前) が確実に存在することになります。