ドリルスルーの概念の理解
ドリルスルー・アクセスを設定する前に、ドリルスルーに関する主な概念を理解しておく必要があります。これらの概念を知ることで、エラーを防ぎ、レポート利用者ができる限り効率的にドリルスルーを行うことができます。
- ドリルスルー・パス
ドリルスルー・パスは IBM® Cognos® Report Authoring のソース・レポート内に作成することも、IBM Cognos Connection の「ドリルスルー定義」を使用して作成することもできます。 ドリルスルー・パスとは、あるレポートから別のレポートに移動するときに使用されるパスの定義のことで、レポート間のデータ値の渡し方も定義されています。 - 選択コンテキスト
選択コンテキストは、ユーザーがソースで選択した値の構造を表すものです。 - 異なるレポート形式へのドリルスルー
ドリルスルー定義の設定によって、レポート結果の表示形式が決まります。 - パッケージ間のドリルスルー
パッケージ間でドリルスルー・アクセスを設定できます。 - ブックマークによる参照
ドリルスルーをしたとき、一部に例外もありますが、通常は渡した値が、レポートにフィルターをかけるのに使用されます。 - メンバーと値
ディメンションを使用してモデル化されたデータでは、キューブに保管されているか、ディメンションを使用してモデル化されたリレーショナル (Dimensionally Modeled Relational:DMR) データに保管されているかにかかわらず、データがディメンションを使用して整理されています。これらのディメンションには階層が含まれ、階層にはレベルが含まれます。また、レベルにはメンバーが含まれます。 - 一致するディメンション
複数のディメンション・データ・ソースを使用して作業する場合、ディメンションの中に、構造が同じものと、構造の異なるものとがあるかもしれません。 - ビジネス・キー
メンバーからリレーショナル値へのドリルスルー・アクセスを定義すると、デフォルトでは、そのメンバーのビジネス・キーが渡されます。 - 有効範囲
範囲は、IBM Cognos Connection の「ドリルスルー定義」で作成したドリルスルー定義 (パッケージ・ドリルスルー定義) に固有の設定です。 設定した範囲では、ソース・レポート内のアイテムに基づいてターゲット・レポートをいつユーザーに表示するかを定義します。 - マッピングされるパラメーター
ドリルスルー・ターゲットには、既存のパラメーターが含まれている場合があります。 また、ドリルスルー・リンクをより詳細に制御するため、ターゲットにパラメーターを追加することもできます。 - PowerCube とリレーショナル・パッケージ間での日付のドリルスルー
通常の方法の OLAP パッケージからリレーショナル・パッケージへのドリルスルーでは、リレーショナル・データでビジネス・キーを使用してターゲット・レポートのパラメーターが設定されていることが必要ですが、日付に関してこれが適切に機能しません。
親トピック: ドリルスルー・アクセス