ビジネス・キー

メンバーからリレーショナル値へのドリルスルー・アクセスを定義すると、デフォルトでは、そのメンバーのビジネス・キーが渡されます。

つまり、リレーショナル・ターゲット・パラメーターは、一致する値を持つデータ・アイテム (ほとんどの場合はビジネス・キー・データ・アイテム) を使用して設定されている必要があります。ソース・メタデータ・アイテムのキャプションを渡すこともできます。

例えば従業員は、名前の同じ従業員がいることも考えられるため、通常従業員番号を使用して一意に識別されます。ディメンション・メンバーからリレーショナル・データ・アイテムにドリルスルーする場合は、供される値がビジネス・キーです。このため、ターゲット・レポートにおけるパラメーターは、ビジネス・キーの値を受け付けるように定義する必要があります。提供されるビジネス・キーの値がどのように定義されるかは、キューブのベンダーによって異なります。IBM® Cognos® PowerCube では、IBM Cognos Transformer でレベルに対して定義される「ソース」プロパティーがビジネス・キーの値になります。IBM Cognos Series 7 Transformer PowerCube では、キューブが作成される前にドリルスルー・フラグが有効になっていた場合にソース値が渡されます。 それ以外の場合は、カテゴリー・コードが使用されます。

IBM Cognos Report Authoring では、roleValue('_businessKey',[Camping Equipment]) などの式を使用して、メンバー・ビジネス・キーが何かを判別することができます。この式では、大文字と小文字が区別されます。

SSAS 2005 マルチパートのビジネス・キーは、ドリルスルー処理でサポートされていません。

ヒント: 他のユーザーがドリルスルー・レポートを実行する際に、ユーザーへのプロンプトでビジネス・キーを要求しないようにしたい場合があります。Report Authoring では、画面にはユーザーになじみのあるテキストを表示し、実際のフィルターにはビジネス・キーを使用するプロンプト・ページを作成できます。IBM Cognos Framework Manager のモデル作成者は、「プロンプト情報」プロパティーの「表示アイテム参照」 オプションを設定して、プロンプトでデータ・アイテムが使用されるときにビジネス・キーを使用することもできます。