ドリルスルー・アクセスのパッケージでの設定

ドリルスルー定義は、ドリルスルー・アクセスのターゲットおよびターゲットを使用可能にする条件 (範囲など) のほか、ターゲットの実行方法、開き方、およびフィルターの適用方法を定義するものです。

IBM® Cognos® Connection では、ドリルスルー定義がソース・パッケージに関連付けられます。ドリルスルー定義で定義されたドリルスルー・パスは、関連付けられているソース・パッケージを基にしたすべてのレポートで使用できます。ターゲットは IBM Cognos Connection の任意のターゲット・パッケージに基づいたものとすることができ、保存場所は問いません。例えば、"GO データ・ウェアハウス (分析)"サンプル・パッケージで作成されたすべてのレポート、または、このパッケージにリンクされているフォルダー内のすべてのレポートでは、このパッケージで作成されたすべてのドリルスルー定義にアクセスできます。

注: Report Authoring で作成されたレポートの場合、パッケージではなくレポート内でドリルスルー定義を設定して特定のレポートにドリルスルー・アクセスを定義したり、レポートをドリルスルー・ターゲットとして利用できないようにレポートの設定を変更して、ドリルスルー・アクセスを制限したりできます。 詳細については、IBM Cognos「Report Authoring ユーザー・ガイド」を参照してください。IBM Cognos Workspace Advanced で作成したレポートは、ドリルスルー・ターゲットとしてサポートされていません。

IBM Cognos Business Intelligence の異なる Studio/Authoring ツールで作成されたレポート間や、異なるパッケージおよびデータ・ソースに基づくレポート間でドリルスルーを定義できます。

ターゲット・レポートは、IBM Cognos Connection のドリルスルー定義を作成し始める前に作成しておく必要があります。ドリルスルーのターゲットにはレポート、分析、レポート・ビュー、PowerCube パッケージ、クエリーを指定できます。

ドリルスルー定義はディメンション・パッケージとリレーショナル・パッケージの両方をサポートしており、Analysis Studio、Query Studio、PowerPlay® Studio、IBM Cognos Viewer で使用できます。

始める前に

レポートを実行する、またはレポートを区切り文字で区切られているテキスト (CSV)、PDF、Microsoft Excel スプレッドシート (XLS)、または XML 出力形式で実行するターゲットにドリルするためには、特定の形式に対する出力生成機能が必要です。

手順

  1. ドリルスルー・ターゲットを確認します。
    • ドリルスルー・ユーザーがターゲットにアクセスできることを確認します。
    • 必要に応じて、ターゲットに直接アクセスできないようにターゲットを非表示にします。
    • 必要に応じて、ターゲットに存在するパラメーターを確認します。

      ドリルスルー定義が別のパッケージ内のオブジェクトにリンクしている場合は、ソースおよびターゲットのオブジェクトで使用されているデータ型を考慮する必要があります。ドリルスルーで渡されるデータの構造と値を確認してください。また、動的ドリルスルーが正しく動作することの確認と、パラメーターを定義した場合はシナリオに適したパラメーターが作成されていることの確認を行います。

  2. IBM Cognos Connection で、「起動」 > 「ドリルスルー定義」をクリックします。
  3. ドリルスルー定義を作成するパッケージにナビゲートします。
  4. ツールバーの「ドリルスルー定義の新規作成」アイコンをクリックします。
    ヒント: 「ドリルスルー定義の新規作成」アイコンが表示されない場合は、パッケージ内のフォルダーではなく、パッケージ・レベルに移動していることを確認してください。 ドリルスルー定義はパッケージ・レベルに保存する必要があります。
  5. ドリルスルー定義の名前を入力します。
  6. 必要であれば、説明と画面のヒントを入力し、「次へ」をクリックします。
  7. 画面の指示に従います。
    • 必要であれば、ソース内のクエリー・アイテムまたは数値データに対して範囲を制限します。

      ターゲットにパラメーターが含まれている場合は、ターゲット・レポートにマッピングされるパラメーターに対して範囲を設定する必要があります

    • IBM Cognos Connection で使用できるパッケージから、ターゲットを選択します。

      PowerPlay ターゲットを使用できる場合は、ターゲットをレポートとして設定するか、PowerCube として設定するかを選択する必要があります。

    • 「次へ」をクリックします。
  8. 「操作」セクションで、ドリルスルー・リンクが実行されたときにターゲット・オブジェクトをどのように開くかを指定し、レポートの実行を選択した場合は、「形式」セクションで、レポートを実行する形式を指定します。
    注: ユーザーは、ドリルスルー・リンクを使用するときに「操作」の設定を変更できます。ターゲットでブックマークを使用する場合は、「最新のレポートを表示」操作を選択する必要があります。
  9. 「パラメーター値」テーブルで、ソースのメタデータを、ターゲット・レポートまたはオブジェクトに存在するパラメーターにどのようにマッピングするかを指定します。

    例えば、OLAP データ・ソース間でドリルスルーする場合、メンバーどうしがマッピングされます。OLAP からリレーショナル・データ・ソースにドリルスルーする場合、ソース値 (メンバー) がクエリー・アイテム名 (値) にマッピングされます。

    通常、ターゲット内に存在するすべてのパラメーターをソースのメタデータにマッピングする必要があります。パラメーターをマッピングしていない場合、ドリルスルー・リンクの使用時にレポート・ユーザーに対して欠落値の入力を求めるプロンプトが表示される可能性があります。

  10. 「メタデータにマッピング」をクリックするか、「編集」ボタン 「編集」アイコン をクリックします。
    • 表示された画面で、ターゲット・パラメーターにマッピングするメタデータをソースから選択します。
    • ソース・パッケージがディメンション・パッケージである場合は、ソース・メタデータ・アイテムのどのプロパティーをマッピングで使用するかを選択できます。デフォルトでは、ビジネス・キーはリレーショナル・ターゲットに使用され、メンバー内で一意の名前はディメンション・ターゲットに使用されます。
    • リスト内の各パラメーターについて、この手順を繰り返します。
  11. 「プロンプト・ページを表示」セクションで、プロンプト・ページの表示条件を指定します。
    • 表示された画面で、ターゲット・パラメーターにマッピングするメタデータをソースから選択します。
    • ソース・パッケージがディメンション・パッケージである場合は、ソース・メタデータ・アイテムのどのプロパティーをマッピングで使用するかを選択できます。デフォルトでは、ビジネス・キーはリレーショナル・ターゲットに使用され、メンバー内で一意の名前はディメンション・ターゲットに使用されます。
    • リスト内の各パラメーターについて、この手順を繰り返します。

    この操作を設定できるのは、ターゲット・レポートにパラメーターがあり、そのターゲット・レポートが実行される場合のみです。例えばブックマーク参照の場合など、操作を「最新のレポートを表示」に変更した場合、「プロンプト・ページを表示」プロパティーは無効になります。これは、以前に実行されたレポートが使用されるためです。レポートを Analysis Studio で直接開く場合も、「プロンプト・ページを表示」プロパティーは無効になります。

    プロンプト設定は IBM Cognos Connection で指定します (「レポートのプロパティー」「値をプロンプトする」)。

  12. 「終了」をクリックします。
  13. ソース・パッケージからレポートを実行し、ドリルスルー・リンクをテストします。
    注: ドリルスルー定義は、ソースに関連付けられて保管されます。 ターゲットに関連するエラーは、ドリルスルー・リンクを実行したときにのみ生成され、ドリルスルー定義を保存したときには生成されません。