レポート所有者機能を使用したレポートの実行
所有者としてレポートを実行する際、レポートの所有者に付与されている機能を、自分自身がその機能を持っていないとしても、使用できます。 付与できる所有者機能により、レポートの HTML アイテムの追加、ユーザー定義 SQL の追加、およびバーストされたレポートの生成を行えます。
始める前に
レポートを所有者として実行できるようになるためには、レポート所有者が自分の資格情報を使用する権限を与えるための信頼されている資格情報を作成しなければなりません。 詳細については、信頼されている資格情報の作成を参照してください。
このタスクについて
例えば、レポートが HTML アイテムまたはユーザー定義 SQL を使用している場合、レポートを実行するには、対応する機能である「レポートの HTML アイテム」および「ユーザー定義 SQL」が必要です。 通常、これらの機能は、制限されたユーザーの集合だけに付与されます。それは、HTML または SQL を使用した悪意のあるレポートが作成される恐れが高いからです。「所有者として実行」オプションの「権限のみ」オプションを選択すると、レポートの利用者は、自分自身は必要な機能を持っていない場合であっても、所有者の特定の機能を使用してレポートを実行できます。 これは、所有者の権限だけが含まれ、データ・ソースへのアクセスなどの所有者のセキュリティー・コンテキストの他の面が除外されている点で、「所有者として実行」オプションとは異なっています。
通常のレポート実行中、タスクを実行するのに使用される権限と機能は、実行要求を行う呼び出し元のものです。「所有者として実行」オプションが選択されると、所有者以外のユーザーが、特権データへのアクセス権を必要とするタスクを実行できます。 タスクは、タスクを実行したユーザーのセキュリティー資格情報ではなく、所有者のものを使用して実行されます。 「権限のみ」オプションを選択すると、所有者以外のユーザーは、追加権限を必要とするタスクを実行できます。 タスクは、タスクを実行するユーザーの機能ではなく、所有者のものを使用して実行されます。
手順
- IBM® Cognos® Connection で、「操作」ツールバーにある「プロパティーを設定」アイコン
をクリックします。
- Report Authoring レポートの場合は「レポート」タブ、Query Studio レポートの場合は「クエリー」タブ、Analysis Studio レポートの場合は「分析」タブをそれぞれクリックします。
- 「所有者として実行」の下にリストされている所有者の横にあるチェック・ボックスをクリックし、「権限のみ」を選択します。
タスクの結果
「権限のみ」オプションを選択すると、レポートは所有者の権限のみを使用して実行され、所有者の資格情報は使用されません。 レポート所有者の資格情報ではなく、レポート・ユーザーの資格情報がレポートの実行に使用されます。